チャント母さんの絵本の中を覗いてみれば

~絵本や本を通して、ふと思い出したことを綴ります~

子供が社会人になって、今、思う正直な気持ち―③ の巻き

「どんな絵本を選ぶか」のヒント

前回、感銘を受けた『お母さんのための絵本の選び方・与え方~「ほろぷ」こども図書館のすすめ~ 佐藤宗夫 著』の中に、私が知りたいことが、凝縮されていました。

私の場合は、ここから、芋づる式に、網羅しながら、色々と絵本を通じて世界が広がりました。

 

少しずつですが、私がこの冊子から得た学びをご紹介いたしますね。

(家が近所なら、興味がある方に、お見せするんですが。著作権の関係で、ここで現物を載せるわけにはいかないと思うので…。)

*奥様の意志を遺志をつぎ、私財を投じて、「中川・みどり子ども図書館」を開設されたのが、佐藤宗夫さんです。

 

この冊子の

一、「絵本であればなんでもいいというわけにはいきません」』~

 

で、紹介されたのが、『ももたろう』:福音館書店講談社です。

絵の中に、その時代のリアリティがあるかどうか、又、講談社のほうは、舟に両足で踏ん張って立つ桃太郎の力強さを、子供たちが感じ取っている。

もう一冊は、『こぶとりじい』:ほるぷ出版です。主人公のじいさまが、おもわず踊りの輪の中に参加したくなるような絵と文章が描かれている。

昔ばなしを伝える時に、子供の興味をひき、長く読み継がれていくものがどのような絵本なのか・・・ と言われています。

(*絵本の口コミを見ますと、色々な意見があり、育った時代が違うのだなと感じましたので、「ご参考までに~」と申し上げておきます。)

 

例えば、TVでくり返し再放送されている江戸時代が設定の時代劇のドラマ。刀を抜いた瞬間に、Disneyのアラジンに出てくるような『剣』だったら、いかがですか?

片刃と両刃というだけでも、違ってきます。

時代考証が練られていない絵本は、以外にこんな感じです。とても色鮮やかな着物だったり。このような例えを出してみましたが、どうでしょうか?(余計にわからなかったりして…。)

《豆知識:男性の場合、着物を着た後に巻く角帯(袴下帯)は、基本的に三周巻いて締めます。この巻いた角帯に、脇差、打刀の順に差し込みます。袴の紐には、差しません。

そして、悪人を成敗する時に刀を抜くと、刃は上を向いています。》

 

余談ですが、私は着付けの仕事をしておりまして、着物をお着せする前に、足袋を履いて頂きます。足袋の履き方がわからない方は、多くいらして、それ自体は、決して恥ずかしいことではありません。若い方(日本人)に、「くつ下を脱いで・・・」とお声がけすると、時々、通じないことがあり、「ソックスを脱いで・・・」と申し上げると通じるようです。どうか、日本語の🧦くつ下(=ソックス)が通じますように~。

靴下に限らず、日本語の物の名前が通じないなと感じることが最近多くなってきたのは、事実です。

忘れていても、ある瞬間に、そう言えば…と、記憶の糸を手繰り寄せるツールの1つが、親の読んでくれた絵本であれば、なんだか嬉しいですね。

 

あえて我が子が何歳だったかは申しません。ある日の質問。「お母さん、鶏肉って、牛肉?」

鳥と牛、足の本数がすでに違うじゃないか。何故、食べるお肉になると、同じなんだよー⁈トホホホ😢 チキンナゲットもハンバーガーも大~きく分けると同じ肉のカテゴリーなのかな⁈ どうなの、うちの子!!

お肉に関して、リアリティを追及して教えてなかったなぁ。教えてないと、こんなずっこけそうな質問をするということです。笑えない笑い話でした。

前回の記事

 

『二、「いい絵本なら何でもいい、ということにはなりません」』

又、近々お伝えいたします。

一度手に取って、読んでみて下さい。そして他の本と読み比べして下さい。