チャント母さんの絵本の中を覗いてみれば

~絵本や本を通して、ふと思い出したことを綴ります~

今年、おぼえた言葉… 初めて聞いたなぁ~

「湯文字」と「ペチパン」

コロナ禍の自粛生活の中で、シリーズ物の文庫を読む機会が増えました。

『時代小説「百万石の留守居役」シリーズ 全17巻 上田秀人著 』 ~

吉原の花魁の出てくる描写の中で、「湯文字 ゆもじ」という単語。

検索すると、「裾除けの下に身に付ける、下着(ショーツ) 兼 骨盤を締めるガードルのようなもの」と、説明がありましたので、職業柄、短い裾除けのようなものかなとイメージしました。

 

この「骨盤をしめる… 」という説明を読んでいて、ふと思い出したのが、母と、某神社に安産祈願に出掛けて、授与して頂いた腹帯。さらしを半分に折って、下腹からウエスト辺りまで、キュっと巻いて使用します。

私の場合、外出も多く、妊婦用のガードルと併用して使用しました。

正直、お腹が大きくなるにつれ、晒(さらし)の腹帯に比べて、ガードルは心許ないというのか、下腹が下がったような、不安定な感覚がいつもありましたので、自分の体型や、体調で、締め具合を調節しながら、骨盤、下腹を抱えるように腹帯を巻くと、腰回りが安定することが体験としてわかるような気がします。

この「湯文字」、効能をご存じで、ご自分で縫われる方もおられるのですね。

(工夫をすれば、お手製骨盤ベルトなるものも作れる気がしました。)

又、京都や岐阜の業者さんの販売もあるようなので、詳しくは、そちらの説明や写真を見て下さいね。


 

 

*興味がある方は、上田秀人『百万石の留守居役』シリーズ特設サイトを覗いてみて下さい。

少々、説明がくどいなぁと思うことも正直ありましたが、たぶんどの巻から読んでも、わかるような配慮ではないかと思っています。面白くて、一気読みしました。

 

そして、この夏、仕事で、何十人と浴衣をお着せしました。コロナ禍ですが、浴衣を着るイベントが色々とあったようですね。若いスタッフが、下見のお客様に下着が透けて見えないように、ペチパンを勧めておりまして… 。

「ペチパン???」(なんじゃそりゃ??? その単語、初めて聞いた。)

ペチコートという言葉は、昭和時代からありましたよ。うんうん。

キュロットタイプのペチコートっていう言い方をしていたのかなぁ~ 私は。

世間様は、どうだったのか? 謎。いつ頃から出現した単語ですかねぇ? どうも私だけ、時間が止まっていたようです、トホホホ。

今では、すっかり慣れて使っていますよ、ペチパン。

 

浴衣は、生地や色、着て出かける時間帯によっても、透け具合が違いますが、汗を吸ったり、下着のラインが見えないような工夫として、キャミソールや、ペチパン、湯文字などをご利用になると、よいかなぁと老婆心でお伝えしておきます。

汗染みって、年数が経つとなかなか取れないですよ。でも、気付くのは年数が経ってからなんですよね…(^_^;)

ご紹介したい本です。

「しばわんこ」シリーズ(川浦良枝・著 白泉社です。

今でも、本棚に置いてあって、時々開きます。

シリーズ第一弾の「しばわんこの和のこころ」の中の

「そろそろ夏支度」「明日は七夕」「真夏の夜の夢」という章に、夏の着物のことや、文様など、子供にもわかりやすく書かれていますので、大人も子供も、絵本事典として楽しめますよ。