チャント母さんの絵本の中を覗いてみれば

~絵本や本を通して、ふと思い出したことを綴ります~

子供が社会人になって、今、思う正直な気持ちー② の巻き

絵本を『どう調達するか』の選択

今のように、ネットを駆使して… という時代ではなく、スマホはもちろん無い。

最初は、書店で ”なんとなく良さそう~” と思う赤ちゃん絵本を買ってきた。

決して自分の選択に、自信があるわけでもない。

 

① 段々、子供を通しての知人が増え、ある日、【ほるぷこども図書館】の説明会に誘って頂く。まだ捨てずに手元に置いてある、『お母さんのための絵本の選び方・与え方~「ほるぷ」こども図書館のすすめ~ 佐藤宗夫 著 定価200円』という文庫本サイズの小冊子を参照しながら、㈱ほるぷの営業(?)の方から、絵本についてのお話をお伺いする。初めて聞くことばかりで、今後の参考にもなるとても良い話だった。

子供の教育に携わった方々が選定されたという事で、全409冊(解説書等を含む)の一式セットを欲しい気持ちがMAX⤴。夫の反対で撃沈⤵。

一度に大量の本が家にあっても、自分の子にそれが生かされるかどうか、わからない、又、何かの記念日だったり、ご褒美だったり… そんな時にも買ってやりたいという事。

確かに、私達が子どもの頃、百科事典、名作世界少年少女文学全集、地球儀 etc どうだ~と言わんばかりに、何かしらどこの家庭にも、親が良かれと思って、頑張って頑張って購入していたものが、本棚に✨飾りのように並んでいて、擦り切れるほど読んだ子供がどれ程いるだろうか…、確率の問題。 まぁ、納得。

 

② 次に、年齢に応じて、毎月1~2冊 送付してくれる、【クレヨンハウス】【童話館出版】【メルヘンハウス】等の、定期配本。

結果的に、我が家は、童話館の配本を5年ほど継続して、定期購入。

自分や子供の選択だけでは、好みで、自然に偏り(かたより)が出来るのは確か。

配本によって、自分では絶対に手に取らないような本との出会いで、親子共々ハマることもしばしばあり、選りすぐりの選定というのも大事な要素かと思う。

私自身も、何か絵本を選ぶ時の指針になるようなものが欲しかったのと、毎月、子供の名前で、郵便が届くのは、本人にとっても嬉しい出来事だったようです。又、本をとても大切に扱っているのも感じられました。

長く継続するかどうかは、どちらでもよいのかな~と思う。

 

③ 子供が何でも口に入れる時期を過ぎると、図書館にもよく出かけた。出来るだけ、色んなジャンルの本に触れたいと思い、良書のリストを参考にして借りる、子供にも自分で選ばせる。特に気に入った絵本などは、後日、購入したりもして…。

〈公共のものを借りる、公共の場所に出掛ける〉という事に対しての心構えというのか、マナーを教える良いきっかけにもなりました。

 

④ フリマサイトやネット購入なんて、その時代ないですから、書店やブックオフも利用。何も購入しない日もあれば、何か一冊選ばせる日もあって。本屋さんで過ごすことも、子供との楽しい時間でした。

 

一括購入は、出来なかったものの、少しずつ買い足していくと、大きな本棚は絵本でいっぱい。家で自分で読みたい本を選ぶというのが楽しい様子。

お気に入りの絵本や、少し年齢が上がって、ハリーポッター全巻を何度も何度も、自分の読みたいタイミングで読んでいる姿を見ると、自分の本が家にあって、何時でも読めるという環境も大切だなとも感じました。本を大切に扱うという習慣も出来ました。

又、借りるという事にも、本の扱い方や、約束の期日を守る等の学びがあって…。

個人的には、どれも一長一短あって、良いとこどりで、少しずつ取り入れていればいいかなというのが、正直な感想。

もし将来、自分の子供に相談されたなら、「こういう本は購入して置いたら~⁈、こんな本は、何度か借りて、様子を見ては~」って、言うだろうなと思います。

 

*昨日、一括購入や、配本の個々の業者さんを調べてみると、批判的な意見があって、よ~く読んでみると、営業活動に問題ありと感じる方がいる様子。私自身は、それぞれに対して、良いことは書けても、嫌な思いをしたことがなかったので、ある意味、20年前は双方にとって、おおらかで良い時代だったのかもしれません。

 

著作権があるので、手元にある新聞の切り抜きを載せることは、憚られるのですが、抜粋したものです。

『引用:読売新聞 平成11年1月15日(金)金曜プラザ 

    ~テーマ’99 絵本作家 安野光雅 生きる力 ~

インタビュー記事より(私が個人的に)抜粋

ぼくは、学校の成績が悪かろうと、どんな先生に教えてもらおうと、最低本を読む習慣さえつけておけば、あとはなんとかなる、と言いたいんです。少なくとも本を読むときには、自分から働きかけないといけないのだから。読書の習慣から〈生きる力〉を育てていくことができると思いますね。」』

 

自発的に何かをするというきっかけの最初の第一歩、絵本の中にそれがあるかもしれません。

前回の記事

今日、ご紹介するのは、絵本ではないですが…

今も残してある文庫本です。子育てに対して、力が入りすぎているなと感じた時に読んだ本です。今、岳物語」「続 岳物語を合わせて、加筆修正した「定本 岳物語がでているんですね。子育てに煮詰まったら、是非。